大いなる力には、大いなる責任が伴う

映画『スパイダーマン』の中でも重要なテーマとして扱われているこの言葉は、様々なソフトウェアを作り出すことができるディベロッパーにとっても、考えさせられる言葉です。

有能なディベロッパーであれば、時間こそかかるでしょうけれど、おそらくたいていのソフトウェアを作ることができます。

エディタでも、ちょっとした科学計算のソフトでも、Webアプリでも。

例えそれが、スパムサイトの大量生産ソフトや、コンピュータ・ウイルスでも、おそらく作ることができてしまうでしょう。

作ろうと思えば、どんなものでも作れてしまう。

その力を使う方向は、その人物次第です。

場合によっては、意図せず悪い方向に力を貸してしまい、苦悩することもあります。

Rubyの作者である、まつもとゆきひろ氏でさえ、Ruby製のウイルスが現れたときに、大変悩まれたそうです。

わざと作ったわけではないのに苦悩することがあるのですから、意図して悪意あるソフトを作ったときには、時間が経つにつれて、事の重大さに気づき、押しつぶされるときが必ずやってくることでしょう。

それだけに、もし自分が何かを作るのならば、できる限り人のためになるものを作っていきたいです。

社会にとって意味のある、有益なものを作ることで、自信を持った自分になれるように努めることが、ディベロッパーには大切なことだと感じます。